旧田中家住宅
-川口の商家の贅と茶の文化ー

 川口市内を流れる芝川と荒川が交差する南平地区は、かつて麦畑が広がり、良質な水資源と水運に恵まれていました。最盛期には10軒もの味噌工場が軒を連ねており、その中でも有力な存在であった田中家が1912年に建てたのが旧田中家住宅です。
 代々の当主によって大切に守り受け継がれ、今年で101年になるこの瀟洒な住宅は、当時としては珍しい3 階建ての煉瓦造りの豪勢なたたずまいが目を引きます。またロココや新古典主義の華やかな家具、銘木を惜しみなく使用した座敷など、川口の商家の趣や贅の数々を今に伝えています。
 また、1973 年に建築の茶室は、市内では多くの客人をもてなすことのできる希少な空間として、川口の茶文化を育んできました。本展では、旧田中家住宅の建築や華やかな意匠の特徴と、地域ゆかりの茶道具などを紹介し、近代産業の遺構と共に残る多彩な文化をご堪能ください。
会期
10月12日(土)~11月4日(月・振休)
開館時間
10:00~18:00(最終日は15:00まで)※最終入場は終了の30分前
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)
料金
無料
主催
川口市立アートギャラリー・アトリア
関連情報

➀トークイベント「旧田中家住宅と地域の文化」
【日時】10月14日(月・振休) 14:00~15:30
【登壇】奥ノ木信夫(川口市長)、川口茶道会 永井宗美 北原宗伸他、宝珠寺 地蔵院 錫杖寺 副住職 江連俊隆
【会場】アトリア
【定員】40名
【申込】不要


➁学芸員トーク
期間中、学芸員によるギャラリートークを行います。
※バス運行のお知らせ
展覧会期間中の土・日・祝日にアトリアと旧田中家住宅を結んだ巡回バスを運行します。料金は無料で、展覧会を観覧の方のみご利用いただけます。

協力/川口茶道会、宝珠山 地蔵院 錫杖寺、松下周一、公益社団法人 日本工芸会、公益社団法人 日本工芸会 東日本支部、株式会社 増幸、株式会社 アライ、CENTRAL GROUP、株式会社 田中德兵衞商店、埼玉高速鉄道株式会社、晴れ晴れ、リボンシティ連絡会(順不同、敬称略)